豚熱陽性イノシシ注意報 淡路島で陽性イノシシ確認。四国・中国地方への拡大も懸念

(一社)日本養豚開業獣医師協会の伊藤貢先生((有)あかばね動物クリニック)より、最新の陽性イノシシ地図をいただきました。
前回の掲載から、残念ながら2例の養豚場での豚熱発生がありました。地図をみれば、群馬県での発生(71例目)では2か月以内に10km圏内で陽性イノシシが見つかっている地域です。近隣に陽性野生イノシシのいる農場について、伊藤先生からは下記のような対策をご提案いただいています。

1. 毎日の畜舎消毒。グルタルアルデヒド系消毒液を200倍に希釈し、通路柵を入念にする
2.畜舎内にウイルスを持ち込まないよう、専用長靴専用作業手袋を徹底する
3.ワクチン2回接種は地域と協議して早急に接種を促す
 
※猫がいるのは論外なので、いる場合は直ぐに対応をしてください。

 また、地図では茨城県・三重県で多くの陽性イノシシが発見されていますが、両県とも検査数が多く、きちんと検査している結果ともいえます。東北地方では検査数がまだまだ多いとは言えない状態であり、実数としてどの程度陽性イノシシが存在するのかわからず、危険度は陽性イノシシが多い地域と同様に高い可能性があります。イノシシが存在する地域では、リスクがある状態です。まずは自農場を守るため、消毒の徹底、ネズミ等を含む野生動物の侵入防止などバイオセキュリティの強化・見直しをお願いいたします。