新技術・遺伝子型検査で豚マイコプラズマ肺炎に強い種豚選抜手法の開発について

遺伝子型検査で豚マイコプラズマ肺炎に強い種豚選抜手法を開発※1

 協会で事務局を担当している国産純粋種豚改良協議会。その会員でもある、岐阜県畜産研究所・一般社団法人 家畜改良事業団(以下、家畜改良事業団)・国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(以下、農研機構)の方々による新たな種豚選抜手法が開発されました。
 発育に悪影響を与える『豚マイコプラズマ肺炎』に豚が感染すると、治療対応や薬剤コストがかかってくるともに、発育が遅れ経営効率が落ち、肉質にも影響が出ます。

 今回開発された手法の種豚選抜も取り入れることで、より能力の高い国産純粋種豚改良を目指すことが可能になると考えられます。
 岐阜県畜産研究所では、岐阜県内の食肉処理場に出荷された肉豚862頭を対象に肺の病変を記録し、関連遺伝子の調査を行った結果、家畜改良事業団・農研機構と共に肺炎の重症化を抑える関連遺伝子を発見しました。

 本研究内容については岐阜県畜産研究所 養豚・養鶏研究部もしくは農研機構までお問い合わせください。

 また、岐阜県が国等と共同で開発したデュロック種種豚『ボーノブラウン』にて研究を行い、『豚サーコウイルス2型』に強い豚の遺伝子型検査及び種豚選抜の手法も既に開発されています。※2
 本手法に関する遺伝子型検査の依頼、料金などについては一般社団法人 家畜改良事業団 遺伝検査部にお問い合わせください。
 研究内容については、豚マイコプラズマ肺炎に関する選抜手法と同様、岐阜県畜産研究所 養豚・養鶏研究部もしくは農研機構までお問い合わせください。

 国産純粋種豚改良協議会では、今後も我が国の貴重な遺伝資源を維持しつつ、能力向上も目指し、我が国の特徴ある『テーブルミート』豚肉の安定生産を目指し、邁進してまいります!!

お問い合わせ先
岐阜県畜産研究所 養豚・養鶏研究部 Tel:0575-22-3165
家畜改良事業団 家畜改良技術研究所 遺伝検査部 Tel:027-269-2441
農研機構広報お問合せ窓口 https://www.naro.go.jp/inquiry/index.html

※1豚マイコプラズマ肺炎に強いのであって全く発症しない、感染しないと言う事ではありません。元気で健康、豚マイコプラズマ肺炎や豚サーコウイルス2型に強い個体が持つ関連遺伝子です。

※2「豚サーコウイルス2型』に強い豚の遺伝子型検査の紹介
HP: https://liaj.lin.gr.jp/giken/pig/gntyp/Rdisease