【会員News】(有)肉の秋元本店 第62回福島県農業賞受賞

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福島県では「農業十傑」として知られ、県内の農業分野の賞で最も権威のある第62回県農業賞のうち、農業経営改善部門を有限会社肉の秋元本店が受賞しました。(全体では農業経営改善部門に夫婦5組と4法人、復興・創生特別賞に夫婦1組が選ばれております。)東京電力福島第一原発事故に伴う風評が続く中、創意工夫を重ねつつ生産拡大や後継者育成、販路開拓などに精力的に取組み、地域農業者の模範となっている点で選ばれました。(なお、この県農業賞は1960年(昭和35年に創設されたものです。)

有限会社肉の秋元本店(福島県白河市・秋元幸一社長)は、1967年(昭和54年)に法人化、繁殖から肥育までの一貫経営で現在、全体で700頭を飼育、社員は7名です。血統を重視した肉質改善に努められており、豚肉や加工品を安定的に生産されています。看板商品生産のため、約5年かけて自社ブランド「白河高原清流豚」を2005年(平成17年)に完成。上質なうま味や口溶けの良さが特徴で県外からも高い人気があります。また、アイデア商品としては豚の角煮入りの大福「豚福」もあり、話題性のあるアイデアいっぱいの加工品も次々に生み出しています。

年間約160トン排出される堆肥は地域の野菜農家に提供し、敷料に使っているもみがらは地元農家より提供をうけており、有機資源を地域内循環させて再利用し、今話題の持続可能な開発目標(SDGs)の推進にも取り組まれています。

残念ながら、現在は新型コロナが福島県内においても感染拡大しているため中止されていますが、以前は地元小学生の農場見学も受け入れ食育活動に寄与しており、市内の子ども食堂に自社の食品を提供するなど、地域貢献にも努めておられます。

秋元社長は「地元のつながりを大事にしながら、品質向上や経営規模拡大に取り組んでいきたい」と意欲を語ります。


(写真:9月3日に行われた表彰式の様子)


(写真:秋元社長ご夫妻と内堀福島県知事)