令和7年度 国産純粋種豚改良協議会 総会・研修会が開催されました
総会
国産純粋種豚改良協議会 令和7年度総会・研修会が、12月25日(木)、京都経済センター(京都市下京区)にて開催されました。(WEB併用開催)
開会にあたり木島会長より、今年は協議会が設立10周年を迎えた節目の年であること、これからもオールジャパンで高品質な種豚と美味しい豚肉生産に取り組んでいきたいとご挨拶をいただきました。また、令和7年11月29日に協議会として初めてのPRイベントが開催され、非常に活発なイベントになり、協議会の存在についてもある程度の存在感をPRできたのではないかという報告もいただきました。農林水産省畜産局畜産振興課の和田技術室長(畜産振興課 鈴木課長補佐代読)からも開会ご挨拶をいただきました。(※1ご挨拶については別途掲載しております。)
議案についてはすべて承認され、総会閉会のご挨拶を協議会副会長である、独立行政法人 家畜改良センターの松本理事よりいただき、閉会となりました。(※2ご挨拶については別途掲載しております。)
※1 農林水産省畜産局畜産振興課 和田技術室長 総会開会ご挨拶 (畜産振興課 鈴木課長補佐代読)
本日お集まりの皆様方におかれましては、平素より畜産行政の推進に格別のご支援、ご協力をいただいておりますことに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
さて、我が国の養豚をめぐる情勢としましては、世界的な物価高に関連する生産コストの上昇、国内における豚熱や台湾におけるアフリカ豚熱の発生など様々な課題がありますが、関係者が一丸となってこの難局を乗り越えていく必要があります。
本年4月に、「豚の家畜改良増殖目標」、「養豚農業の振興に関する基本方針」などの養豚行政の中長期的な方向性を示す重要な各種の施策を新たに策定いたしましたが、農林水産省としましては、養豚を取り巻く情勢を踏まえながら、新たな施策に基づいて皆様が安心して経営に取り組める環境の醸成に取り組んでまいります。
特に、新たな豚の家畜改良増殖目標にも記載されておりますが、消費者ニーズに対応した国産豚肉の特色である肉質の向上や生産コストの低減に資する育種改良は、養豚業界の更なる発展のために必要不可欠であると承知しております。豚の改良による能力向上を図ることを目的としておられる貴協議会におかれましても、更なる育種改良に必要な取り組みなどについて活発にご議論いただき、長期的な改良の方向性や養豚業の在り方などについて、ご意見を頂戴できればと考えております。
最後になりますが、国産純粋種豚改良協議会の益々の御発展と本日お集まりの皆様方の御健勝を祈念し、私の御挨拶とさせていただきます。
※2 独立行政法人 家畜改良センター 松本理事閉会ご挨拶
総会の閉会に当たりまして、ご挨拶申し上げます。
まずは、本日は所用のため、現地での参加ができませんでしたことをお詫び申し上げるとともに、皆様には、日頃から家畜改良センターの業務運営に関し、多大な御協力や御支援をいただいていることにつきまして感謝申し上げます。
さて、今年の4月には家畜改良増殖目標の見直しが行われ、豚においては、生産コストの低減といった観点から繁殖能力及び産肉能力の新たな改良目標が示されたところです。
この家畜改良増殖目標のなかでも、国内種豚の能力向上のためには、優良な改良素材を効率的・効果的に活用した育種体制の確立が必要とされており、当協議会に期待される役割も非常に重要なものであると考えております。
また、本協議会は、今年度で設立10年目を迎えます。今後とも、一層の国内種豚の能力向上を図り、本協議会に参加する事業者の皆様の更なる御発展のためには、本総会での協議会ロードマップに関する提案や、このあとの研修会でご講演いただく抗病性育種等に関する情報提供は非常に意義のあるものと考えております。
家畜改良センターでは、本協議会に参加されている皆様方の事業の後押しのため、協議会のデータベースシステムを用いて、2022年1月から四半期ごとに年4回、遺伝的能力評価を実施しております。直近の評価においては、18万1000件の記録データを用いて評価を行い、繁殖形質や産肉形質の遺伝的能力評価値および種豚ランキングの情報を提供しています。
会員の皆様におかれましては、これらの遺伝的能力評価値と種豚ランキングを、ご自身の農場の選抜淘汰や、外部からの種豚導入の一助として大いに活用していただければ幸いです。
種豚導入の取組に当たって、信頼性の高い能力評価を行うには、農場間の血縁構築と多くの正確なデータが必要となります。つきましては、その遺伝的能力評価値の信頼度向上を図るため、より多くのデータを提供していただくとともに、引き続き協議会内の種豚や精液の交流の促進にご協力をお願いいたします。
最後になりますが、家畜改良センターでは引き続き、国産純粋種豚の提供や遺伝的能力評価値の提供等に取り組んで参りますので、皆様方につきましては、今後もより一層、連携を密にし、協議会全体で一丸となって、国産純粋種豚の改良を推進して頂くことをお願い申し上げるとともに、皆様の益々のご発展、ご活躍を祈念し、閉会の挨拶とさせていただきます。
研修会開催 ~遺伝子から疾病対策~
総会終了後、研修会として2本の講演をいただきました。1つ目は鈴木啓一先生(宮城大学客員教授・東北大学名誉教授)による『ゲノム編集PRRS抵抗性豚の情報と取り組むべき抗病性課題』、2つ目は吉岡豪氏(岐阜県畜産研究所 養豚・養鶏研究部 主任専門研究員)よる『豚の抗病性改良育種について』です。これらの講演資料については、協議会ホームページ 会報・レポート等のコーナー 改良のひろばにも掲載しております。
養豚だけではありませんが、特に種豚生産者にとって疾病対策は非常に重要な課題です。疾病対策とともに、健康で丈夫、さらには長持ちする能力の改良は昨今の暑熱対策にも共通課題であります。是非、会員・オブザーバーの皆様、再度ご一読いただき、疑問点は鈴木啓一先生、吉岡豪氏へ。協議会ネットワークを大いに活用してください!!
(なお、吉岡豪氏は令和7年度(第81回)「農業技術功労者表彰」にて「抗病性等を改良したデュロック種ボーノブラウンの開発と普及」研究おいて、農林水産技術会議会長賞を受賞されました。おめでとうございます。)
総会・研修会すべての締めくくりとして、有限会社ピッグセンター宝尺 宝尺 実正会員より閉会のご挨拶をいただき、無事終了となりました。
年末の非常に多忙な時期の開催にも関わらずたくさんの会員・オブザーバーと協議会に強くご関心を持つ関係者の方々のご出席をいただきました。本当にありがとうございました。



