国産純粋種豚改良協議会 令和4年度総会開催

11 月11 日、国産純粋種豚改良協議会の令和4年度総会が、新宿セミナールーム4(東京都渋谷区)にて開催されました。(一部WEB参加)
第6回目を迎えた総会では、有限会社ピッグセンター宝尺の宝尺実正会員並びに農林水産省畜産局畜産振興課の葛谷畜産技術室長から開会のご挨拶を頂いた後、令和3年度の事業実績及び収支決算に関する報告、監査結果の報告、令和4年度事業計画及び収支予算についての説明があり、全会一致で承認されました。
今回は国産純粋種豚改良協議会の規約第8条に基づく役員改選の年度であり、審議の結果、協議会立ち上げ当初の役員メンバーが再任されました。

役職 氏名 所属  
会長 星 正美 有限会社 星種豚場 再任
副会長 独立行政法人 家畜改良センター 犬塚明伸 独立行政法人 家畜改良センター 理事 再任
副会長 山田 芳男 株式会社 山田B.F 再任
幹事 桑原 康 農事組合法人 富士農場サービス 再任

そのほか、協議会専用データベースシステムの運用開始と協議会遺伝的能力評価、種豚ランキングの公表、つなぎ評価の積極的な実施への取組提案、国産純粋種豚改良協議会認定銘柄豚ロゴマークの商標登録取得報告とロゴマーク利用許諾要領も紹介されました。
最後に、独立行政法人家畜改良センターの犬塚理事よりご挨拶を頂き、閉会となりました。
冒頭にご挨拶を頂いた農林水産省葛谷畜産技術室長からは、この大変な課題山積の状況に対し、国も様々な対策や体制を整えるべく取組んで頂いていること、家畜改良センター犬塚理事からは、家畜改良センターが豚の凍結受精卵について、種豚改良のための高能力な素材の衛生的な導入方法、また、不測の事態に備えた遺伝資源の保存方法として利用できる技術とすべく、調査研究を進めている報告も頂きました。宝尺会員の挨拶にもありましたが、我が国だけでなく世界的にも純粋種豚生産が減少している危機的な状況下ともいえるなか、我が協議会が改良の中心となるよう、努力していきたいと思います。

総会終了後には、農林水産省畜産振興課より①持続可能な畜産物生産の在り方について説明と②アニマルウェルフェアに関する家畜改良センターの取組紹介と情報提供(分娩房の巣材について)のお願いのあと、昨年度に続き現在の特徴ある肉質を維持しつつ能力向上を目指すための産肉能力検定規程改訂に伴う、データ提供など協力の呼びかけを行いました。
昨年度総会の意見交換会で発表した国産純粋種豚改良協議会 青年倶楽部については、人のコロナ感染、豚熱の発生状況もあり活動開始できませんでしたが、今年度は活動開始の年としたく、こちらに対する御協力の御願いもいたしました。
その後、出席者よりつなぎ評価に対する質問や我が国で純粋種豚を維持改良していく事の重要性とその取組の1つとなる銘柄豚認定事業について等広く意見交換を行いました。
本年度は現在、新規で3名の会員入会がありました。一人でも多くの仲間を増やしていくとともに、皆様、協議会に益々のお力添えをよろしくお願いいたします。

 

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