第106回日本豚病研究会~口蹄疫中心に研究集会を開催~
5月23日、文部科学省研究交流センター(つくば市)において、第106回日本豚病研究会研究集会が開催されました。会場には、動物衛生研究部門、養豚開業獣医師等、養豚の疾病に携わる関係者が一堂に会しました。
今回は、一般口演2題のほか、「口蹄疫」を特別講演のテーマとして4題の講演が行われました。講演では、口蹄疫において豚はウイルスを増殖する動物であること、豚で発生があると感染拡大につながるため、発生時は養豚農場に入れないことが重要ということが繰り返し言及されました。
2010年の宮崎県での口蹄疫発生から15年が経過するなか、経験等を継承しまた最新の海外の状況も共有することで、風化を防ぐ内容となっていました。
抄録等は下記HPを御確認ください。
<日本豚病研究会第106回研究集会> https://tonbyo.com/archives/2481.html
【研究集会演題一覧】
一般口演1:野生イノシシにおける豚熱及びアフリカ豚熱検査の現状
富永みその氏(農林水産省 消費・安全局 動物衛生課)
一般口演2:豚のアニマルウェルフェアに対応した飼養管理技術
竹田 謙一氏(信州大学農学部 動物行動管理学研究室)
【特別講演】「2010年の口蹄疫から学ぶ」
1 口蹄疫総論
深井 克彦氏(農研機構 動物衛生研究部門 越境性感染症研究領域)
2 動衛研における近年の口蹄疫研究
西 達也氏(農研機構 動物衛生研究部門 越境性感染症研究領域)
3 2025年に欧州及び韓国で発生した口蹄疫と農林水産省の緊急対応について
山田 匡之氏(農林水産省 消費・安全局 動物衛生課)
4 2010年の口蹄疫発生に伴う防疫対応とその後の関係者一体となった防疫体制について
片山 貴志氏(宮崎県 農政水産部 畜産局 家畜防疫対策課)