豚熱陽性イノシシ注意報 河川はイノシシのハイウェイ、茨城・千葉では強い警戒を!

(一社)日本養豚開業獣医師協会の伊藤貢先生((有)あかばね動物クリニック)より、最新の陽性イノシシ地図をいただきました。

昨年9月に茨城県の取手市で見つかったイノシシは、埼玉から河川を介して移動したと思われます。これまでのイノシシの発見地点をみると、陰性・陽性の別なく多くは川沿いでみつかっていることがわかります。

今、茨城県は山塊での陽性イノシシが多く見つかっていますが、河川が山から平地へと繋がっており、その先には養豚密集地域があります。

また、現在のところ千葉県では陽性イノシシの報告がないため、イノシシがいないと思っている人もいるかもしれません。しかし、河川沿いにイノシシが移動していれば、茨城から南下する可能性もあります。河川を介して移動すると山塊より早く移動しますので、茨城県・千葉県の生産者の皆さんは、野生動物の侵入対策を含め、バイオセキュリティの強化をお願いいたします。

【お詫びと訂正】
8月18日に掲載のイノシシ注意報において、畜舎消毒剤として「ホルムアルデヒド系」消毒液と掲載しましたが「グルタルアルデヒド系」消毒液の誤りでした。お詫びして訂正いたします。(記事訂正済み)