CSFだけではない!アジアにおけるASFと口蹄疫に注意!

(一社)日本養豚開業獣医師協会の伊藤貢先生より、最新の陽性イノシシ地図をいただきました。

現在まで国内でのASF発生はありませんが、アジア諸国では野生イノシシ、養豚場での発生が続発しています。
お隣の韓国では、2021年8月に北朝鮮との国境を接する江原道で3件の養豚場での発生が続きました。また、ASF陽性野生イノシシは9月2日にも発見されているなど、ASF被害が続いている状態です。また、ロシアの極東側に位置するプリモルスキー地方、ハバロフスク地方、マガダン州、モンゴルと接するザバイカリエ地方で飼養豚での感染があり、北朝鮮と国境を接するアムール州等では、野生イノシシでのASFの発生が続いています。さらに、モンゴルでは、畜産業が山羊・羊や牛の放牧中心のため豚での発生はありませんが、継続的な口蹄疫の発生がみられます。

新型コロナウイルス感染症の影響でインバウンドが停止している現在は、ウイルス侵入のリスクはやや低いと言えますが、今後国際的な人流が復活すれば、ASFや口蹄疫のリスクも高まります。ASFはワクチンもなく、農場に侵入すればその被害は甚大となります。九州や北海道の皆さんも、バイオセキュリティの再点検をお願い致します。